フリーランス主婦のみゆです!
私は現在フリーランスとして働いていますが、大学を卒業して普通に企業に就職し会社員として働いていました。
新卒で働いていた企業は…
・サービス残業なんて当たり前
・休日出勤する人多数
・上司から理不尽に仕事を押し付けられる
・飲み会は毎回ひどい騒ぎよう(騒ぎすぎて出禁になったお店も…)
・頑張っても給料には全く反映されない
といわゆる「ブラック企業」でした。
私は入社してすぐに「この会社はブラック企業だな」と感じるようになりました。
私は長期で語学留学がしたかったので、「留学費用をためたら絶対に辞めてやる!」と思っていましたが、気づけば6年も働いていました。
「他にもいい会社はたくさんあるから「ブラック企業」なんて今すぐ辞めた方がいい!」と言う人がほとんどだと思います。
しかし、私は「ブラック企業」をすぐに辞めず6年間頑張って良かったなと思っています。
「死にたいくらい辛い」とか「健康に害が出ている」など精神的に辛くてどうしようもない人は今すぐ辞めるべきだと思います。
何よりも命と健康は大切です。自分を守ってください。
しかし「頑張ってみたい」という気持ちがある人は、これからお話しする「ブラック企業を辞めずに働き続けて良かったと思っている理由」を読んで、辞めるか続けるか判断する参考にしてもらえたらと思います。
「ブラック企業」を辞めずに働き続けて良かったこと
①大切な仲間(同僚)が出来た
私は「ブラック企業」にいて、一生ものの大切な仲間(同僚)がたくさん出来ました。
会社が「ブラック企業」だったからこそ、同僚とより信頼関係を深めることが出来たのだと思います。
会社の上司から理不尽な要求があったり、意味の分からない人事異動が突然命じられたり、泣きたくなるような出来事もたくさんありました。
しかし同僚に恵まれ、たくさん支えられてきました。
時には困っている同僚の力になりたいと奮闘したこともあります。
同僚と絆を深めることができたのは、会社という共通の敵がいて一緒に戦ったからこそだと思います。
会社を辞めフリーランスになった今でも元同僚との交流は続いていて、仕事の相談に乗ってもらったり時には仕事の依頼をいただくこともあります。
今でも仕事の支えとなっている同僚たちとの出会いがなかったら、私は今フリーランスとして働けていないと思います。
②スキルを伸ばすことができた
「ホワイト企業」にいてもスキルを伸ばすことは出来ると思います。
しかし私は「ブラック企業」にいたからこそ、入社して1年目で独り立ちできるくらいのスキルを身に付けることが出来ました。
私が勤めていた会社では、新入社員に対する教育体制は全く整っていませんでした。
(「ブラック企業」で働いている人は本当に忙しく、会社は常に人手不足なので、しっかり教育をしてもらえないということは結構あると思います。)
私は映像制作部に本配属されて3日くらいでいきなり「今日人がいないから一人で行ってきて」と訳も分からずカメラを持たされ現場に行くことになりました。
本当にカメラの簡単な操作方法しか教えてもらってなかったので、ちゃんと撮影できるのか心配で吐き気がするほど緊張したのを今でも鮮明に覚えています。
その後も、きちんとした教育を受けないままいろんな現場に一人で行かされ、毎回毎回緊張しながらもなんとかその場を乗り切っていました。
現場へ行くと待っているお客さんは私のことをプロだと思っています。
そんな中で、徐々に私は新人ながらもお客さんを喜ばせたいと思うようになりました。
そこで、私は合間を見つけては先輩に質問したり、自分で時間を作って先輩に同行させてもらったりして、自らのスキルを磨いていきました。
現場に放り出されてお客さんと直接触れ合う機会があったからこそ、お客さんを喜ばせたいと思うようになり、結果入社して1年目の早い段階でスキルを身に付けることが出来ました。
これは人手不足のため教育体制が整っていない「ブラック企業」だったからこそかなと思ってます。
若手では絶対に任せてもらえないような仕事もたくさんやらされるので、自然と自分自身をスキルアップさせることが出来ました。
③コミュニケーション力がめちゃくちゃ上がった
「ブラック企業」の社員は変わった人が多いです!笑
まともな思考をしている人は「この会社やばいな…」と思ってたいてい辞めていきます。
なので自然と「あれ?ちょっとこの人おかしいな」と思う人しか会社に残らなくなります。
私が働いていた「ブラック企業」も本当に個性的な人が多かったです。
普通に「他の会社だったら絶対訴えられてるでしょ!」ってレベルのやばいセクハラ発言をする人もいました!笑
そんな個性豊かな人たちの中に急に飛び込まされた新人の時は、会社の人たちとどんな風に話せばよいのか分からなく、ストレスを感じていました。
しかし、徐々に慣れてくると「こんな時はこう返せばいいのか」といろんなタイプの人の対処法が分かってくるようになりました。
また、お客さんとの打ち合わせや交渉も新人の頃いきなり1人でやらされました。
初めは本当に苦痛でしたが、自分でいろいろ試行錯誤して、気づいたらお客さんともスムーズに仕事が進められるようになっていました。
フリーランスとして働いていると、自分でクライアントと交渉をしなければなりません。
「ブラック企業」で身に付けたコミュニケーション力は、フリーランスとしてクライアントと交渉する際本当に役に立っています。
④自己管理能力が身に付いた
「ブラック企業」で働いている人は多忙です。
なので、新入社員のスケジュールの管理を先輩がしっかりしてくれるわけではありません。
やらなければならないことは無限にあるので、新人であろうとどんどん仕事は回ってきます。
残業しても残業しても仕事が全然終わらなくて、泣きそうになるのをこらえながら仕事をしていた時もありました。
でも、自分は自分で守るしかありません。
先輩も新人だろうが人のことを気にかけている余裕はありません。
私は「細かくスケジュールを立てる」「出来ないと思ったことははっきり断る」などどうしたら仕事を回せるようになるのかを考え実践していました。
また、「理不尽なことを言われても落ち込まないで最後まで仕事をやりきる」などメンタル面でも自分をコントロール出来るよう努力していました。
誰も私のことを気にかけてくれない中で、スケジュールや自分のメンタルをしっかりコントロールする力を身に付けることができました。
まとめ:「ブラック企業」でも得られるものはある
「ブラック企業」で働いていた時は辛くて、何度も何度も「辞めたい!」と思っていました。
しかし「ブラック企業」での経験がフリーランスとなった今とっても役に立っています。
「ブラック企業」で一生働くことはおすすめしません。
(本当に精神的に辛くて辛くて耐えられない人は、今すぐ辞めた方がいいと思います。)
しかし「ブラック企業」だからこそ、短期間でスキルを身に付けたり、経験を積むことができたりします。
過酷な状況を経験することで、人間的にも成長できるかもしれません。
時間は有限です。
「ブラック企業」を「辞めたい!」と嘆いてるだけではなく、「ブラック企業」だからこそ出来ること得られるものを探してみてはいかがでしょうか?