「あの人苦手だな…」「嫌いだな…」と思う人ってどうしてもいますよね。
その嫌いな相手が職場だとストレスも溜まります。
私も以前職場にどうしても好きになれない人がいました。
業務上話さなければいけなかったり、その人の話題が職場ででたりするととても憂鬱でした。
しかし、徐々に「嫌いな人のことを考えるのに時間を使いたくない!」と思うようになり、どうすれば職場にいる嫌いな人とうまく付き合えるのか考えるようになりました。
いろいろ試していくとだんだんとその人のことが気にならなくなり、憂鬱な気持ちも減っていくようになりました。
そこで今回は、私が実践したことを交えながら「嫌いな人との職場での付き合い方」についてお話していきたいと思います。
嫌いな人と職場でうまく付き合う方法
ここでは、私が実践して良かったことも交えながら段階ごとに「嫌いな人との職場での付き合い方」をご紹介していきます。
STEP1 嫌いなことを受け入れる
嫌いな人がいる人は、自分が嫌いな人がいることを受け入れられなくて苦しんでいることが多いです。
私も自分が嫌いな人がいることに対して
- 私って性格悪いな…
- 何で好きになれないんだろう?私の心が狭いのかな?
とずっと悩んでいました。
でも、職場には本当に様々な性格の人がいて、全員と仲良くなれるわけではないのです。
嫌いな人がいない人なんて、ほとんどいません。
嫌いな人がいても、職場で「〇〇さんが嫌いで…」なんて話あんまり人にしないですよね。
それと同じように他の同僚も、本当は嫌いな人がいるけど何も言わずに過ごしているだけです。
嫌いな人がいることは、自分だけではないし、悪いことではありません。
まずは嫌いな人がいる自分を認めてあげて、受け入れてあげましょう。
自分の感情を否定するのは精神的に苦しいです。
「嫌いな人がいる自分」を受け入れてあげるとすっと気持ちが楽になります。
STEP2 嫌いな理由を考える
「嫌いな人がいる」ということを認識出来たら、なぜ嫌いなのかを考えていきましょう。
嫌いな人の事なんて考えたくもないかもしれないですが、一度だけで良いので嫌いな人のことを考えてみてください。
嫌いな理由は人それぞれあるかと思いますが…多くの場合が「嫉妬」から来ていると私は思っています。
- 自分より仕事が出来ると感じている
- 自分はルール通りやっているのに、ルールに反して自由に仕事をしている
- 人の悪口を言う
- 嫌がらせをしてくる
私の嫌いな人は、私のことをライバル視しているのか、仕事のことを根掘り葉掘り聞いてきて「自分の方が仕事が出来る」というような態度をとってきました。
望んでもいないのに比べてくるし、業務上話す必要ない仕事の話を個人的な興味?だけでズケズケと聞いてくるのが、本当にストレスでした。
デリカシーがなく、社会人として常識ない点がどうしても好きになれませんでした。
しかしよく考えてみると、このストレスは、
- 相手の方が仕事が出来る(ようにみえる)⇒自分は仕事が出来ない(ように感じる)
- 自分の仕事のことを根掘り葉掘り聞いてくる⇒自分も相手の仕事の状況が気になっているのに聞けない(素直に聞けることがうらやましい)
と相手に「嫉妬」していることから来ていたのです。
「人の悪口を言う」や「嫌がらせをしてくる」人に対して嫌いと言う感情を持つのも、自分は「人の悪口を言う」ことも「嫌がらせをすること」も大人として我慢しているのに、相手は平気とやってくることに対し、どこか「嫉妬」しているのかもしれません。
このように嫌いな理由をとことん追求して分かってくると、どのように嫌いな人と向き合えばいいのか見えてきます。
STEP3 自分自身に目を向けるよう意識する
私は嫌いな理由が、本当は相手に嫉妬しているからだと分かったので、次はどうして嫉妬してしまうのか考えてみました。
嫉妬してしまう理由としては「自分に自信がなかったから」です。
今の自分の仕事や人間関係に自信がないことが、相手を嫉妬していることに繋がっていました。
そこで私は、仕事をする際に
- 人と比べない
- 自分のやるべきことだけに集中する
- 目標をしっかり持ってひとつひとつ達成していく
- 自分のやり方を信じる
ということを意識するようになりました。
とにかく仕事をする際は、自分に目を向けて自分はどうしたいか、どうすれば仕事で成果をあげられるようになるのかを考えるようにしました。
このように、信念をもって行動し目標を達成できるようになると、自分に自信が持てるようになり、他の人が何をしてても何を言われても気にならなくなるようになってきました。
また、自分自身に目を向けるように意識することで、嫌いな人のことは意識しないで済むようになりました。
嫌いな人が気になるときは、たいてい自分に自信がなかったり、目標がなく自分のやるべきことに集中出来ていなかったりします。
自分はどうやって仕事をしていきたいかなど、自分自身に目を向けられるようになると、周りの人のことは自然と気にならなくなっていきます。
STEP4 自分が楽しめることを見つける
プライベートでも仕事と同じように、自分自身が集中出来ることを見つけるとさらに嫌いな人は気にならなくなります。
仕事以外の時間が充実していないと、ついつい仕事のことを考える時間が増えてしまい嫌いな人を思い出す回数も増えてしまいます。
ネガティブな感情って、考えれば考えるほどどんどん悪い方向に積み重なっていってしまいませんか?
プライベートで楽しいことを、没頭できることを増やしていきましょう。
そうすると、自然と嫌いな人のことを考える時間も少なくなっていきます。
また、プライベートが楽しめるようになると、ネガティブな感情が減り仕事にも前向きに取り組めるようになります。
STEP5 嫌いな人となるべく話さない環境を作る
それでもどうしても嫌いな人が気になってしまうという人は、嫌いな人と距離を置くようにしましょう。
同じ職場にいると、全く話さないということは無理かもしれません。
しかし、接点を減らして距離を置くことは出来ます。
私は嫌いな人と距離を置くために、その人がいる前では自分のことは話さないようにしました。
相手から話しかけてくる時も、必要最低限の返事のみするようにして、答えたくない質問をしてきたときは、答えを濁してその場をやり過ごすようにしました。
会話する機会や時間を少なくすれば、嫌いな人との接点も減らしていけるようになります。
STEP6 信頼している人に打ち明ける
嫌いな人がいることを打ち明けるのは、リスクがあるので正直あまりおすすめしません。
しかし、いろいろ対策をしても「どうしても嫌いな人が気になって苦しい」という人は、その感情を誰かに吐き出すと気持ちが楽になります。
私もどうしても嫌いな人のことが気になって、仕事以外の時間でもモヤモヤして苦しかったことがありました。
そこで、家族に話したところ、本当に霧が晴れるようにすっと気持ちが楽になりました。
心の中で思っていることを言葉に出すと、気持ちが整理されスッキリします。
ただし、私は嫌いな人がいることを打ち明けるのは、
- 同調してもらえるとは限らない
- 裏切られる可能性がある
という2つのリスクがあると思います。
嫌いな人がいる時って、他の人にも「あの人嫌だよね~」と同調してほしかったりしますよね?
しかし、もし誰かに打ち明けたとしても、その人は自分が嫌いな人のことを嫌いではないかもしれません。
この嫌いという気持ちを分かってもらえなかった場合、余計にモヤモヤが積もってしまう…なんてことになってしまうかもしれません。
また、裏切られて他の人に嫌っていることをばらされ、職場にいずらくなるというリスクもあります。
誰かに自分の気持ちを打ち明けるのは、スッキリして気持ちが楽になりますが、その反面リスクもあります。
慎重に打ち明ける人を考えて、逆に自分が嫌な気持ちにならないよう注意しましょう。
まとめ:自分自身が変わる努力をしよう!
嫌いな人とうまく付き合うためには、自分自身の考えや行動を変えていく必要があります。
嫌いな人を好きになるのはなかなか難しいことなので、嫌いな人のことが気にならなくなるように、自分の仕事の仕方や生活をより充実させていくことが大切だと思います。
最後に私が大好きなアルフレッド・アドラーの名言をご紹介します。
(アルフレッド・アドラーはベストセラー「嫌われる勇気」の中で解説されているアドラー心理学の創始者です。)
健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。
不健全な人は、相手を操作し変えようとする。
自分自身を変えていくことで、嫌いな人に振り回されず、仕事を頑張れる環境を整えていきましょう。