HSP(繊細さん)の方は
- いつも職場で人の目が気になって「気疲れ」をしてしまう
- 他の人より仕事ができなくて、自分に自信がない
- 人がたくさんいるオフィスだと、集中して仕事ができない
- 仕事のスピードが遅いと感じている
など働きづらさを感じている人も多いのではないでしょうか?
私も前職では、このような悩みを抱えてストレスを感じていました。
しかし、転職した今は悩んで疲れて気分が落ち込むこともなくなり、楽しく働けています。
そうなれたのも、自分に合った働き方、仕事を見つけたから。
そこで今回は、HSP(繊細さん)の私が実際に体験したことをもとに、HSP(繊細さん)に向いてる仕事をご紹介していきます。
この記事を書くにあたって
武田友紀さんの【「繊細さん」の本「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる】
この本については、記事の最後で改めて紹介させてもらいますが、HSP(繊細さん)の私にとって人生のバイブルとして持ち続けたいと思う1冊です。
HSP(繊細さん)に向いてる仕事ってあるの?
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずは「HSPに向いている仕事がそもそもあるのか?」ということについてお話していきたいと思います。
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HSPの特徴
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」
「感受性が高くとても敏感な人」で5人に1人の割合でいると言われています。
生まれ持った気質とされていて、病気ではありません。
敏感にいろんな出来事を感じやすいため
- 周りの人の機嫌が気になってしまう
- 相手の思いをくみ取ってしまうため、自分の意見が言えない
- 騒がしい環境だと仕事に集中できない
- たくさんの情報を感じ取りすぎて、ストレスを溜めやすい
などといった特徴があります。
「とても敏感な人」というとどうしてもマイナスな面が目立ってしまいがちですが、本当にそうなのでしょうか?
HSPであることは欠点?
HSPである人は、自分の特性をマイナスに捉えがちです。
私も「周りの人のことが気になって、ストレスを溜めてしまう」「なんで私は他の人と比べて仕事が遅いんだろう?」とずっと悩んでいました。
しかし、武田友紀さんの【「繊細さん」の本「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる】
例えば、私は「空がキレイ」というただそれだけで泣けるほど感動したり、お店で優しい店員さんに出会えただけで泣けるほど嬉しい気持ちになったりするなど、日常生活の中であったかい気持ちになることが本当にたくさんあります。
これは、みんなも感じる普通の出来事だと思っていたのですが、実はHSPの特徴であるということを本から学びました。
このように敏感だからこそ、日常の些細な出来事に感銘を受け、喜びを感じられます。
このHSPだからこそ持っているステキな特性に目を向ければ、自分に向いてる仕事は見つけられます。
マイナスな面にだけ着目して「自分はどこへ行っても仕事ができない」なんて思い悩む必要はないのです。
HSP(繊細さん)に向いてる仕事は繊細さんの数だけある
HSPに向いてる仕事とは
- 人の相談にのったりお世話をしたりする仕事
≪カウンセラー・看護師・介護福祉士・弁護士など≫ - クリエイティブな仕事
≪デザイナー・カメラマン・画家・ミュージシャン・芸人など≫ - 動物関係の仕事
≪ペットショップ・動物園のスタッフ・トリマーなど≫ - 自分一人でもくもくと進められる仕事
≪エンジニア・プログラマー・研究者など≫
HSPのみなさんはこれをみてどう思いましたか?
確かに繊細な特性を活かせそうな職業ばかりですが「言いたいことは分かるけど、自分には何があっているのか分からない…」と思っている方も多いのではないでしょうか?
私もそう思います。
こんなにたくさん並べられても、この中でどれが自分に合っているのはなにかはよく分からないですよね。
仕事と言うとどうしても、先ほどあげたような職種で選びたくなりますが「HSPの方に合ってる職種はこれ!」と断言することはできないと、私は思っています。
HSPに向いてる仕事を探すには職種にこだわる必要はない!
武田さんの本【「繊細さん」の本「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる】
HSPと言っても細かな気質はそれぞれ異なります。
例えば五感の中でも私は「聴覚」と「臭覚」は敏感ですが、「視覚」「味覚」「触覚」はそれほど敏感ではありません。
このように五感だけとっても異なった気質を持っていて、さらに「好きなもの」「嫌いなもの」「得意なこと」「苦手なこと」など、細かな特性を見ていくと、千差万別、一人として同じ人はいません。
「HSPだからこうゆう人」と一言では言えないのです。
そのため、HSPと言っても一人一人違うため、「この職種が絶対に良い」と断言するのは非常に難しいのです。
HSP(繊細さん)として見つけた私に向いてる仕事
そこで、自分に向いてる仕事の見つけ方を私の実体験をもとにお話していきます。
HSPの私に向いてた働き方 (現在の私の仕事)
私は現在フリーランスとして仕事をしています。
フリーランスになる前は、会社員としてブラック企業→ホワイト企業と2つの会社で7年ほど働いてきました。
しかし、2社目のホワイト企業が自分には全く合わず、本当に辛くて半年ほどで退職をしました。
その後なんとなくフリーランスになったのですが、結果としてフリーランスという働き方が私にはとっても合っていました。
HSPの私がフリーランスという働き方が合っていると感じた理由として
- 誰にも監視されずに自分のペースで仕事を進められる
- やりたい仕事を自分で決めてやることができる
- 人のためになっていると実感できる
ということがあげられます。
私にとって、HSPの繊細さを気にすることなる働ける環境がフリーランスという働き方だったのです。
HSPの私が自分に向いてる仕事を見つけた方法
では、どうやって私は、フリーランスという働き方が自分に合っているというのを見つけられらのでしょうか?
それは…
- 自分の嫌なこと・苦手なことを避ける
- 自分が心地よいと思うことを追求する
この二つを実践したからです。
①自分の嫌なこと・苦手なことを避ける
私はホワイト企業を勢いで辞めてから約5ヶ月ほど仕事をせず、自分の心と向き合いました。
これまで避けてきた自分の繊細な心と徹底的に向き合ったのです。
その期間中、2社目のホワイト企業で働くことがなぜ辛かったのか考えてみました。
- 扱っている商品(サービス)が好きではなかった
- 常に周りに人がいる状況で集中できなかった
- 周りにははっきりと意見を言える人が多く、息苦しかった
- 自分は仕事が遅いと感じ、自信がもてなかった
私が出した結論はこんな感じ。
当時はHSPという言葉すら知らなかったので、気づきませんでしたが、今振り返るとHSPの私には仕事内容や働く環境が全く合っていませんでした。
私がフリーランスとして働いてみようと思った理由の一つは「フリーランスだったら前職で感じた辛い気持ちをもたずに働ける」と思ったからです。
そして、フリーランスとして働いてみると、仕事をしていて息が詰まるような辛い感覚を感じず、心が穏やかな状態で働けるようになったのです。
この経験から、HSPが自分に向いてる仕事を見つけるには「自分の嫌なこと・辛いことを理解して、それを避けられる仕事を探す」ということが大切だと感じました。
HSPで真面目な方は「苦手なことも出来るようにならなければならない、逃げてはいけない」と思っていませんか?
私はずっとそう思っていました。
しかし、いろんなことを敏感に感じ辛いと思うのもHSPだからこそ持っているあなたの大切な気質。
直す必要も我慢してストレスを溜める必要もありません。
辛いと感じる状況を避けて働けばいいだけなんです。
自分に向いてる仕事を見つけるために、まずはあなたが嫌なこと辛いと感じることをしっかり理解して、それを避けられる働き方を考えていきましょう!
②自分が心地よいことを追求する
もう一つ私が徹底的に自分に問いかけたのが「私は何が好きなのか?」ということ。
しかし、HSPで自分の感情に蓋をしてしまっていた私は、あまり「自分の好きなもの」を考えてもあまりピンときませんでした。
そこで、どんな瞬間に嬉しい気持ちになるのか、心地よいと感じるのはどんなときか自分に問いかけました。
そして、「家族と過ごしている時間」と「自分がしたことで誰かの役に立っていると実感する」ことが、自分にとって心地よいことだと気づくことができました。
フリーランスとして働き始めてみると、
- 自宅で過ごすことが多いので、家族との時間を大切にできる
- 直接お客さんと話す機会が多いので、誰かの役に立っていることを実感できる
と心地よいと思う瞬間が多く、心穏やかに過ごすことができると感じるようになりました。
HSPの方は、敏感に感じすぎて疲れてしまうので、自分の感情に蓋をしてしまい、「好き」や「楽しい」などの感情も分からなくなってしまうそうです。
なので「自分の好きなことを仕事にする!」と意気込んで、「好きなこと」を頑張って探そうとするとしんどくなってしまいます。
時間をかけてまずはどんなことが心地よいと思うのか、少しの心の変化を感じ取ってみて、その心地よいを掘り下げてみてください。
そして、その心地よいを叶えるためには、どんな仕事・働き方があるのか考えるとあなたに向いてる働き方が見つかると思います。
HSP(繊細さん)の私が思う繊細さんに向いてない仕事
HSPの私が働きづらいと感じた環境
私が約7年間会社員として働いてみて働きづらいと感じた環境は
- 販売する商品やサービスが好きだと思えない
- スピードを求められる
- 周りに常に人がいる状況で働くこと
- マルチタスクをこなす必要がある
こんな感じです。
この中でも特に、販売する商品やサービスが好きだと思えない仕事は私にとってとても苦痛でした。
HSPは、自分の仕事にやりがいや意味を見出せないとどうしても仕事に打ち込めないという傾向があります。
自分の内面の「なんとなく今の仕事に納得できない」という感情を敏感に感じとってしまうからです。
また、細かいところまで気になってしまうため、スピードを求められたり、常に周りに多くの人がいたり、たくさんの仕事を一気にこなしたりしなければならない環境は大変苦手です。
HSPの方にはその特性ゆえの苦手な環境があります。
苦手な環境を理解したうえで、苦手を克服しようとするのではなく、苦手を避けることで、あなたに「向いてない仕事」についてしまうことのないようにしていきましょう。
HSP(繊細さん)に向いてる仕事は見つけられる
しかし、フリーランスになって自分にも向いてる仕事や働き方があると思えるようになりました。
また、HSPについて勉強して「自分はダメな人間じゃなかった」「このままでいいんだ」と自分の存在を肯定できるようになりました。
今「自分は社会になじめない」と悩んでいる方も、まずは自分を肯定して、自分の苦手なこと、心地よいと思うことを探してみてください。
その自分の苦手なこと心地よいと思うことをちゃんと表現できて、受け入れてくれる環境があなたに向いてる仕事だと思います。
HSP(繊細さん)の私が読んで心が軽くなった本
最後に、HSPについて深く知るために私が実際に読んでみて感銘を受けた本を紹介します。
▼話題!まず読んでほしい1冊
冒頭でも紹介しましたが、この記事もこちらの本の影響をたくさん受けています。
この本を読んで、私が会社員として働いていた時に感じていた違和感は全てHSPの気質からくるものだったと知って、本当に気持ちが楽になりました。
▼HSPとして生きていく方法を知る
【「繊細さん」の本「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる】
繊細さん(HSPの方)がありのままで社会と関わるにはどうしたらよいのか、丁寧に書かれています。
仕事に悩んでいる方にはぜひ読んでほしい1冊です。